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2話:リオワードと散歩
2012/06/02(土)10:00:36(13年前) 更新
~本編~
先生「ヒロよ、ロムよ、皇帝陛下からの命令でございます。」
ヒロとロムはある日、先生から次のような事が下された。
その命令の内容とは―…
『明日の朝、リラックスするために遠い別荘に行きます。ヒロとロムと一緒に行くことを本人に伝えておいて下さい。』
―…ということだった。
ヒロとロムは驚き、喜んだ。
団員1「皇帝陛下とデート?!ずるーい!!」
団員2「いいなあ~。」
噂は瞬く間にカトレア騎士団中に広がった。
ヒロ「いや、それは仕事なの…。」
流石にヒロも戸惑った。
翌日の朝。
ヒロとロムは慌てて城から出た。目の前に豪華な馬車があった。
そこから品のいい白いスーツ姿のリオワードが現れた。
リオワード「やあ、君たち、早かったね。」
ロム「リッ、リオワード陛下…。」
ロムは赤くなり固まった。
じい「ヒロ様、ロム様、陛下。馬車にお乗りください。」
リオワード、ヒロ、ロムの順に入ると、馬車は発車した。
カトレア騎士団の少女達はうらやましそうに見送っていた。
別荘に着くと、見渡す限りの緑が広がっていた。
リオワード「ご覧下さい。ここは僕のお気に入りの別荘です。」
ロム「わあ~っ。素敵な所ですね…」
別荘の中はシンプルで品が良く、さわやかな感じだった。
ロム「わあー、きれい。よくお来しになられますか?」
リオワード「毎年の夏にここに来ます。」
ヒロ「きれいだね。…そういえば、私、おなかが減ってきました。」
ロム「もう、あんたったら~。」
リオワード「そろそろご飯にしましょうか。」
ヒロ達の目の前にマフィン、魚のマリネ、クロワッサン、コーンスープをが出された。
どれもかなりおいしそうに作られていた。
ヒロ「うわあ~。おいしそう~。」
ヒロは目を輝かせながら、クロワッサンを口にした。
ヒロ「おいしい!!こんなにおいしいの初めて!」
リオワード「よかった。…そうだ!食べ終わったら、僕と散歩をしないか?」
ヒロ「はい。私は散歩もかけっこも大好きです!」
ロム「……。(…もったいない事…。)」
ヒロはリオワードと一緒に散歩した。
ヒロは木に咲いている花を見つけると、木に登り、花を取ると降りた。
ヒロ「これは、陛下へのプレゼントでございます。」
リオワード「ありがとう。でも、この花は僕よりもヒロちゃんのほうが似合うと思うよ。」
リオワードは微笑みながらヒロの頭に花をつけた。」
ヒロ「…。(…夢みたい…。)」
ヒロは惚れて赤くなっていた。
少し進むと、ヒロは別の花を見つけた。
その花を摘むと、
ヒロ「これはロムの花。ロムへのプレゼント。」
と、うれしそうに言った。
その時、家来の1人が、走ってきた。
家来1「大変だ!!…ロム様が急に倒れてしまったんだ!」
ヒロ&リオワード「えぇ?!!」
続く
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